N.S.さん

奈良交通のバス運転者。中学生のころから憧れて続けていた職業に就いています。

高校卒業後の2015年、新卒入社。昔から乗り物が好きで、通学に奈良交通のバスを利用していた中学生のとき、運転者さんのマイク活用や運転技術を見て、「カッコいいな」と思ったのがバス運転者を志したきっかけです。念願叶って奈良交通に入社し、最初の3年間は案内業務に従事していました。JR奈良駅や近鉄奈良駅といった主要ターミナル駅で、お客様に対して、バス乗り場への案内・誘導が主な役割です。「○○行きは△番です」「□番線のバスはあちらです」といった業務の傍ら、会社が組んだスケジュールに従い、大型二種免許取得のため教習所に通いました。取得後、最初は葛城営業所で小型バス運転者を務め、2023年2月から現在所属する奈良営業所にて中型バスを運行しています。小型バスと中型バスでは、感覚がまったく違い、特に違うのは車体の長さです。半年ほど運転して、感覚の違いに慣れました。

先輩のアドバイスで今がある。多くのお客様へのお役立ちこそ、大きなやりがい。

日ごろから心がけているのは、当然安全運転です。そのために特に焦らないことを意識しています。渋滞などによりダイヤの乱れが発生することもありますが、そこで焦って事故を起こしたら本末転倒、お客様にご迷惑をかけてしまいます。実際、先輩からも「バスを動かすときは、ひと呼吸置きなさい」、「急ぎたい気持ちも理解できるが、まずは周りの状況を見てから発進しなさい」とアドバイスされました。とても印象に残っており、このアドバイスのおかげで今の私があるといっても過言ではありません。接客面では、お客様がお降りの際、乗っていただいたお一人おひとりに「ありがとうございました」と笑顔でお礼を言うことを実践しています。多くのお客様を一度にお乗せし、目的地まで送り届けたときが、自分はこれだけのお客様の役に立てたんだ、と大きなやりがいを感じられる瞬間です。

尊敬する先輩のような愛情あふれる指導運転者に。私の夢は広がり続けています。

お客様や周りのバスに気遣いをしていく中で、状沢判断の能力が高くなったと思います。私の中でバスといえば大型バスのイメージがあるので、現在乗務している中型バスの運転者から大型バスへとステップアップし、将来的には高速バスやリムジンバスの運転者になりたいです。早く乗りたいという、はやる気持ちを抑えつつ、今は来るべきときに備えて一生懸命学んでいます。数多くの乗務経験を積んだ後は、自分自身が培った経験を後進に継承する指導運転者の道に進みたいですね。同じ奈良営業所で運転者の教習を担当している先輩がおり、その尊敬する先輩のように、愛情を持って後輩に接することができる指導運転者として活躍する未来を描いています。